Nov 25, 2011

Lace Front Style Shirts

レースアップのプルオーバーシャツが欲しかったので作ってみました。
賛否が分かれるレースアップですが、私が大好きなので、。
50~60年代に良く見られるレースアップのプルオーバーシャツですが、素材はウール、ベロア、スウェットなど様々です。

元々はネイティブアメリカンやウエスタンスタイルから生まれたものだと思いますが、大概は第2次大戦後のデザイン重視によるアレンジと簡略化でCPOシャツと合体したようなデザインが多いですね。


下は50年代のウールの物です。
レザーレースに木製の紐止め、脇はコの字止めジッパーとディテールはとても素敵で着脱もし易いですが、作れば売れるバブル時期のテキトーな物作り。
袖も見頃も太い寸胴なシルエットで縫製も雑です。

こちらは戦後のいい加減な物作りが見直された60年代製のもので、きちんとした型紙・縫製で作られています。
動きやすく、とても良いシルエットです。30'sの物作りに共通します。


そして今回試しに作ったものです。
生地は麻100%で、レースはロウ引き綿紐を使用しました。
全体を黒で引き締めて少し大人の感じです。
脇と袖下を巻き縫い(2本針)にしたので脇のファスナーは無しです。シルエットは良いのですが、生地が固く、サイズも自分には少し大きかったので一回洗ってみました。残念ながら予想以上にタテに大きく縮んでしまったので、写真だとあまりカッコ良く見えませんが、。

やはり脇にファスナーを付けないと着づらいですし、まだ野暮ったい印象があるので色々と修正やアレンジを加えて自分が着たいと思える良い物をまた作ろうと思っています。

出来上がったらまたアップします。

製品化は未定ですが、ご要望が多ければ、、、。

Nov 17, 2011

英国軍用ダッフルコートを試着してみました。

アイビーの冬のワードローブには欠かせない定番アイテムとしてダッフルコートがあります。

諸説ありますが、元々はノルウェーの漁師の防寒着だったものが実用性が高いことで第一次世界大戦の頃から英国海軍に使われ始め第二次世界大戦で正式に採用されたようです。

戦後、放出品や映画の影響などで人気となり、様々なメーカーが普通のアウターとして着やすくデザインし直したものが5~60年代のアメリカでも多くの人々に支持されファッションの一つとして定番となっていきます。

先日、友人のお店ReCollectにロイヤルネイビー(4本トグルタイプ)のダッフルコートが入荷したとの事で試着しに行ってきました。
何度か古着屋で実物は見ていますが、あまりの大きさだったので試着するのは今回が初めてです。

英国軍官給品のサイズは数字表記で今回入荷したものがサイズ1(S)と聞き、なんとか着れるかなぁと淡い期待を持っていましたが・・・。


分かってはいましたが、やっぱりデカかった!
しかも重い!
ハンガーのフックがしなる程の重量感です。
袖も長く、指先まで伸ばしてますが指が出ません。
(当時の写真を見てもみんな袖を捲くっています。さすがに長かったと思われます。)
装備を重ねた上から着るオーバーコートですのでこのサイズなのでしょうが。
私が小さいので比較しずらいかもしれませんが、180cm以上でガタイの良い方ならば?な感じです。袖を捲くってみましたが、やはりちょっと私には無理がありますね。
でもこの雰囲気は最高です!

私のサイズがあればなぁ~と言う事で、
現在生産中の"Duffel Coat No.10"はまさにこの感じで、ディテールはそのままでシルエットやサイズをより着易くアレンジしたものです。

程良い加減のゆとりが大人のダッフルコートです。
生地も厚みが有りしっかりしていますが、軽く保温性が高いので温かいし疲れない。

早く着たいので出来上がるのが待ち遠しいですが、それまではお気に入りのType1930's WARDS Heavy Melton Coatです。

詳細はこちらからどうぞ。